土づくり
植物によい土で育てると 花は一段と色鮮やかに、野菜はよりおいしく育ちます。ではいったいどのような土がよいのでしょうか。植物に快適なをつくるにはどうすればよいのでしょうか。基本的なことから知っておくことが必要です。まずはお宅の土がどのような性質をもった土なのか調べて見ましょう。
土は植物のおうちです
   私達にとって土とはいつでもどこにでもあるものですよね。
でも植物にとってはとても大切な家なのです。そこで栄養をつけ、睡眠をとるところでもあるのです。植物にとって快適な環境でなければ、しっかりと成長できずに元気に育ちません。これは私達人間にとっても同じことではないでしょうか。日光のささないお部屋はどうも暗くていやですよね。住む家が大切なのと同じに住む土が大切です。
ですから、植物を上手に育てるには私達と同じような環境をつくってあげることです。
土の種類
   いろいろな建物があるように土にもたくさんの種類があります。
         ○  ベースになる土
         ○  改良用土
         ○  調整用土
         ○  特別用土
よい土とは?
   まずは手にとって触ってみましょう。
黒っぽく、ふかふかしていてやわらかい土が理想的です。「黒っぽい」以外は私達のベッドと一緒ですね。そして土が喜ぶのは 水分、養分、酸素です。この3つが多すぎでも少なすぎでも植物は喜びません。
あなたの庭土の性質をチェックしよう。
   @ 粘土質の土なのか,砂質の土か → 水はけ、水もち、肥もちチェック
          土を水でぬらして指先でこすってみるとわかります。
   A 有機物が多いか少ないか → 通気性、肥えているかチェック
          ぱさぱさしているか、ふかふかしているか見た感じと触って感じで判断します。
   B 石が多いか少ないか → 土の量チェック
          スコップをつかって掘りやすいですか?
   C 根が育ちやすい層が浅いか深いか → 根の深さチェック
          30cmくらい掘り、根が張りやすいかみてみましょう。
          堅いものにぶつかりませんか?
   D 酸性かアルカリ性か → 土壌酸度、障害チェック
          市販のリトマス紙で簡単にチェックできます。ph6-6.5くらいを植物は好みます。
改良方法         
基本は良く耕し、堆肥をたっぷり与えることです。
1. 粘土質には
    土の間に隙間をつくり、水はけや通気性を良くしましょう。
    腐葉土などの堆肥を多めに入れる。砂やパーライトを加えることも効果があります。
2. 砂質には
    堆肥をいれて有機物をふやしてあげましょう。
    ゼオライト、バーミキュライトを腐葉土に混ぜて入れます。
3.  有機物が少ない場合
     堆肥を施しましょう。
4.  根が育ちやすい層が浅い場合
     うねをつくり高くして植えると水はけがよくなります。
5.  酸性土には
     石灰で中和します。入れすぎに注意しましょう。入れすぎた場合は水で流すなどして下さい。
6.  アルカリ性土には
     酸性より厄介です。水で流すあるいはほうれん草、小松菜などを育てて石灰分をすわせる。
7.  微生物を増やすには
     微生物資材がありますが、エサとなる堆肥を投入し通気性を良くすることです。     
土の団粒化
   土の粉が集まり、団子状になったものを土の団粒化といいます。細かい粒の土よりも団子状になった土のほうが隙間が大きくなり、ほどよい通気性、排水性、保水性が生まれます。また肥料分を蓄えておく事が出来るのでまさに理想的な環境です。この団粒をつくるのが微生物と堆肥です。
堆肥の効果
1.土壌を団粒化し、通気性、水はけ、保水性、肥もちをよくする
2.堆肥をエサとする微生物が増え、有害物質を抑制する
3.吸収しにくいリン酸などの栄養分を吸収しやすくする
4.有害物質が植物に与えるショックを和らげる。
微生物の活動
    なんと土1g中に1000万の微生物がいるといわれています。有機質肥料はそのままでは植物に吸収されません。微生物が土に入れられた有機質をたべてチッソ、リン酸、カリといった栄養素にかわります。この過程を「発酵」といいます。
酸性化を中和しよう
    日本は雨が多く植物に吸収されたりで土壌を放っておくと酸性になっていきます。酸性になると植物に必要なカルシウム、マグネシウムが溶け出し、さらに酸性化を進め悪化する一方です。土中に栄養分が豊富にあっても植物がミネラルを吸収できなくなり、やがて細胞機能に障害をもたらします。石灰を撒いたらすぐに耕しましょう。
耕し方のコツ
    適度に乾いた状態でよく混ぜ合わせましょう。細かく土を砕く感じがコツです。耕すことで土壌を深くまでやわらかくし土に酸素を多く含ませ、堆肥や肥料をなじみやすくする、水はけをよくするなどの効果が得られます。
堆肥の施し方
    全体にまんべんなくまきます。30cmほどの深さまでよく混ぜ合わせます。
腐葉土など堆肥は植物に必要な栄養などはほとんどありませんが、微生物のエサとなるため入れすぎで害になるということはありません。
化学肥料(単肥)
    一般的に有機質肥料に対して化学的に合成された肥料のことを化学肥料といいます。この化学肥料というのはチッソ、リン酸、カリなどの3大栄養素成分が1種類しか含まれていない肥料のことをいいます。
    ○チッソ・・・・・葉肥
    ○リン酸・・・・・花肥
    ○カリ・・・・・・・実肥
化学肥料は初心者が使いこなすには無理があるかもしれません。
化成肥料
    化学肥料の3つの成分(チッソ、リン酸、カリ)をバランスよく組み合わせて合成されているものをいいます。これに対して化成肥料と配合肥料の2種類を合わせて複合肥料といます。
いきなり有機質肥料だけで栽培するよりもこうした化成肥料を利用して花づくり、野菜づくりをすると、便利でしょう。
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以上でした。(株)アライ